身近になった美容医療。治療法やクリニックの選び方は?

今、年齢性別関係なく、美容医療の人気は高まっています。美容医療についての情報は集めやすくなり、身近なものになってきていると感じている人も多いようです。しかし、美容医療を受ける側も正しい知識を持っていないと、トラブルになることもあります。そこで、今回は、美容医療の基本についてご紹介します。

美容医療とは?

美容医療とは、医療機関で国家資格を持つ医師が行う、美容を目的とした医療サービスのことです。施術には、メスを使う施術、機器を使う施術、注入、薬を使うものなどがあり、部位も顔、体、頭皮・毛髪、歯など、あらゆるパーツに及んでいます。美容医療は、自由診療です。そのため、同じ施術や薬でもクリニックによって価格が異なります。健康保険が効かないので、原則は全額自己負担になりますが、眼瞼下垂や多汗症などの場合、保険が適用できるクリニックもあります。

美容医療の治療法はさまざまありますが、大きく分けると5つになります。

1つ目は、照射機器を使う治療で、レーザー、超音波、高周波、光治療の4種類があります。
2つ目は、ヒアルロン酸注入、ボトックス注射、白玉注射、高濃度ビタミンC点滴など、メスを使わず気になる部位に注入・注射する治療です。
3つ目は、内服薬による治療です。美白効果を持つビタミンCでシミを治療する、トラネキサム酸で肝斑を治療する、トレチノインでニキビを治療するケースなどがあります。さらに、ホルモン補充などの内服薬を用いて、自らの免疫力にはたらきかけることで、体の内側からアプローチする治療もあります。
4つ目は、外用薬による治療です。ケミカルピーリングやイオン導入のように機器をプラスするもの、ハイドロキノンによる美白、レチノイン酸やレチノールによるしわの改善などの治療があります。また、ゼオスキンやエンビロンなどのクリニック専用の化粧品を使う場合もあります。
5つ目は、メスを用いた手術です。
さらに、歯科矯正も美容医療の1種です。

美容クリニックや医師の選び方

美容クリニックや医師を選ぶ際にチェックしたいポイントがあります。

まず、クリニックのホームページで医師の得意分野や出身の医療分野、経験、所属学会などを見て、医師の経験や技術をチェックしましょう。それを参考にいくつかクリニックを選び、美容医療を受ける前に、複数の施設、複数の医師にカウンセリングを受けることがおすすめです。

親身になって話をきいてくれるか、説明はわかりやすいか、しっかり時間をかけてカウンセリングしてくれるかなどが重視したいポイントです。また、施術の選択肢をいくつか示し、それぞれのメリットやデメリットを詳しく説明してくれるか、施術の料金を事前に説明してくれるかなども大切です。

カウンセリングを受ける側は、受診時になりたい自分に近い写真を持参したり、カウンセリングで聞きたい内容をメモしておくなどの準備をしておきましょう。

さらに、医師だけでなく、受付のスタッフや看護師さんの対応も親切で丁寧かチェックしましょう。

ほかにも、院内が清潔か、アクセスが良く通い続けられるかなどもポイントです。

口コミやSNSの情報を参考にすることも大切ですが、口コミ情報だけがすべてというような解釈は避けましょう。

まとめ

美容医療の効果には個人差があり、副作用やリスクも伴います。だからこそ、美容医療を受ける側も正しい知識を持ち、事前に医師としっかりとカウンセリングを行い、納得した上で治療を受けましょう。